「災害廃棄物処理計画について」

令和3年第三回定例会において表題「災害廃棄物処理計画について」一般質問いたしました。

通告文をアップします。 

 「いつどこで災害が起きるか。地震についてはいうまでもありません。他の災害についても、今年の7月には静岡県熱海市において甚大な被害をもたらした土石流による土砂災害がおきました。8月には、一週間以上停滞した前線により全国に渡って土砂災害、水害が起きています。災害に対して事前の準備が重要なのはいうまでもありませんが、今回の質問で取り上げます、災害廃棄物の処理に関しても同様のことが言えると思います。 

 記憶に新しい令和元年台風第19号では近隣市区で被災し、災害廃棄物が発生しました。世田谷区におきましては、令和2年1月までに収集した災害廃棄物は630tに達したということです。狛江市では市内の川沿いの地域が被災し、床上浸水102棟134世帯、床下浸水199棟313世帯に上がり、当該地区で発生した土砂を含む災害ごみは114tに達したとされています。大田区、川崎市においても被害が報告されているところです。

 幸いにして府中市は被災を免れましたが、同じ多摩川流域に位置する自治体として世田谷区、狛江市、大田区、川崎市の被災状況、災害廃棄物の発生状況は他人事とは到底思えるものではなありません。

 災害の発生を想定し、平常時の備えや、発生した災害廃棄物を適正かつ円滑・迅速に処理するための災害応急対策、復旧・復興対策等対応に必要な事項を取りまとめた「府中市災害廃棄物処理計画」が令和2年1月に策定されました。まず、本計画が策定されたことの意義は大きいと考えます。

 しかし、被災し、災害廃棄物の発生に直面した時、行政はどのような対策のもとに、どのような対応をするのか。被災し、災害廃棄物を市民はいつ、どこへ、どのように出せば良いのか。その周知はできているか。本計画を読み市民は具体的な行動をとることが可能なのか。

 いざ、災害が発生した時に、本計画が具体的な効力を発揮し、今回の質問が少しでも市民福祉の向上に資することを願い以下、質問いたします。

1 災害発生後、災害対策本部で災害廃棄物についてはどのような対応を想定しているのか。また、平時も含めて、市民に対してどのような行動を期待しているのか。

2 災害発生後、災害廃棄物の処理が始まる時、市民への周知方法はどのように考えているのか。

3 計画では市民の役割として「廃棄物の排出段階での分別の徹底(など)」求められているが排出段階での分別とした理由。

4 地区集積所・仮置場に関して

(あ)地区集積所・仮置場の設置場所選定についての考え方。

(い)設置場所選定についての具体的な進捗状況。

(う)地区集積所までの市民の運搬手段についてはどのように考えているのか。

(え)収集運搬車両の確保についての課題、現状と進捗状況。」

答弁についての詳細は府中市議会ホームページをご参照ください。