令和2年度一般会計歳入歳出が賛成多数で認定されました。
令和3年9月28日(火)本会議
令和2年度一般会計歳入歳出が賛成多数で認定されました。府中市議会市政会を代表して賛成の立場から意見を述べました。
以下、賛成討論全文になります。
「令和2年度の一般会計決算の認定について、市政会を代表し賛成の立場から意見を述べさせていただきます。総評して、令和2年度の決算は「コロナ禍での、行財政改革のさらなる推進と引き続きの健全な財政運営」と私は表現したいと思います。このような表現が可能な決算が特別委員会・議会に示されたのは、それぞれが立場において、この未曾有の苦境を乗り越えようとした答えの一つの表れであると思います。既に、特別委員会また本討論を通じても指摘されている通り、令和2年度は新型コロナウィルス感染症拡大の影響が、市の財政に表れる最初の年度でありました。当初予算の編成時には、その後の感染症の全世界的な、長期間に及ぶ拡大は想像をはるかに超えたものでありました。災害級と後に表現されたこのコロナ禍で、情報の少ない中での市民への対応はまさに混乱の中での答えのない道しるべを探すようなものであったと思います。一方で、厳しい状況の中市民からも大変多くの声が寄せられました。私たち議員の元にも届いた、市民からの多くの厳しい声を行政と共有し議会、行政がコロナ禍の中で状況を少しでも前に進めようとした努力は、後の市政発展の大きな糧にこの年度がなる、と思います。以下、歳入と歳出について言及させていただきます。さて、歳入に関してですが、令和2年度では国庫支出金の約180%の、都支出金の約11%の増という中での99,9%の執行率は現場の職員、特にコロナ対応を直接に担った担当部署の努力が数字になって表れた一つであると考えます。いわゆる「2025年問題」、少子化高齢化問題、高度成長期に整備した都市基盤の更新への対応を含め、冒頭申し上げた「行財政改革のさらなる推進と引き続きの健全な財政運営」が、この厳しい状況の中でも歳入の面からも確認できたことは大きく評価すべき点であると考えられます。ここで触れたいのは、競争事業に関してです。競争事業からの収益事業収入は健全な本市の財政を支える柱として改めて評価をさせていただきたいと共に、現在進められている様々な取り組みを推進し、将来に向けても市政の発展の一助となるようお願い申し上げます。歳出について触れて参ります。施策の柱の一つである「人と人とが支え合い幸せを感じるまち」という視点から、地域の課題を地域で解決する仕組みづくりが地域福祉コーディネーター事業等により進んでいることが確認できました。さらに将来進む高齢化社会へ向けてこの取り組みは大変大切なものとなってきます。今後この仕組みづくりをさらに進めるためにはコーディネーターの活動拠点を作り更に地域に根ざした活動をすることが重要になってくると考えます。委員会においても具体的な活動拠点に関しては言及しませんでしたが、調査と調整をお願い致したします。市内、西府町に、市民が農業とふれあう機会を拡充する新たな取り組みの農業公園が整備・開設されました。地域の皆様が協力し公園を運営し、事業が行われていることが先日の市政会からの総括質問で確認できました。また、西武多摩川線多磨駅の橋上化と共に地域の東西を結ぶ自由通路が整備され令和2年12月に供用が開始されました。しかしながらまだ、多くの方が指摘してきた多磨駅北の人見街道の踏切の拡幅は未だ実現されず、解消すべき課題が残っています。今後の動きが待たれるところです。 道路等包括管理事業は府中市の北西地区において行われました。全国的に先進的な取り組みに長い間携わって来られた方々にはここで市内全域に拡大することは感慨深いものではないでしょうか。さらに先導した責任の中、挑戦を続け後世に残していただきたいと思います。バリアフリー計画については取り組みを急ぐ旨の答弁がありました。高齢者・障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、いわゆるバリアフリー新法の本年4月の施行を受け府中市交通バリアフリー基本構想の見直しが求められます。まずは構想の見直しをお願いし、東京都、国と連携ししっかりと進めていただきたいと思います。以上、歳入・歳出について詳細に言及させていただきました。令和2年度は府中市においてもコロナ禍を含めて後世に継がれる年度となりました。冒頭で述べました通り、市民からの声は厳しく、まだまだ安心・安全な生活には遠いものがあります。しかしながら、行政と議会が力を合わせ、この状況を進むことは将来の府中市にとってとても大切な一歩であり、市民の安心安全へ繋がるものと確信し、市政会は令和2年度一般会計歳入歳出の認定に関して賛成の意見を申し上げ終わらせていただきます。