令和3年第4回定例会2日目の一般質問の通告文です。

今回の定例会では、府中市中心市街地活性化基本計画が今年度で計画が終了することから検証と今後の方向性について質問いたします。

「ミッテン府中」の開業など、府中市の中心市街地(府中駅周辺)には新たな動きがあります。しかしながら、約2年にもなるコロナ感染症も今後の中心市街地活性化には影響があると思います。そういった点も含めて、質問致しました。

平成28年6月に認定された府中市中心市街地活性化基本計画の計画期間が今年度、令和4年3月に終了するにあたり、ここで本基本計画認定後の中心市街地活性化事業を振り返り、基本計画終了後の中心市街地の更なる活性化への一助になるよう質問する。

 府中市中心市街地活性化基本計画は「にぎわい創出により市民や来訪者が集い交流する文化・歴史ある中心市街地の形成」を活性化のテーマとして官民が一体となって活性化に向けた取組を進めるべく平成28年6月に認定された。

 計画以前より中心市街地活性化に関しては、府中駅周辺の商業環境の整備として京王線連続立体交差事業に併せ、府中駅北側の土地区画整理事業と府中駅南口第一種市街地再開発事業が進められ、平成8年3月に第二地区、同17年3月には第三地区完成開業した。併せて、けやき並木でのイベントの開催、大國魂神社とその参道では、くらやみ祭りをはじめとする数多くの祭事が催され大きなにぎわいが創出されてきた。南口再開発事業は、平成29年7月のル・シーニュの開業により一つの終点を迎え、にぎわいとともに市民情報センタール・シーニュ5階・6階に開設され新たな市民の交流の場がうまれた。その後の伊勢丹府中店の閉店や、新型コロナ感染症など経済的・社会的な要因を受けながらも、新たな大型商業施設「ミッテン府中」の開業などがあり、現在のにぎわいがもたらされている。

 また、本計画認定から5ヶ月が過ぎた平成28年12月に「一般社団法人まちづくり府中」が設立され、にぎわいを創出する事業を展開してきた。府中市より委託を受けた「キテキテ府中マルシェ」、「けやき並木ストリートテラス」、「府中まちバル」更に、竹あかりおもてなしライトアップ事業等、記憶に新しい。今後、新たな形で、新しい生活様式を踏まえたにぎわいを創出する事業展開が期待される。

 さて、計画において中心市街地活性化の課題として挙げられた①経済活力の向上②回遊性の創出③市民交流の増進、の3点に対して、先に述べた「にぎわい創出により市民や来訪者が集い交流する文化・歴史ある市街地の形成」というテーマが設定され、①商業活性化の推進による魅力あふれたまちづくり②地域資源をいかしたにぎわいのあるまりちづくり③文化・歴史を育み暮らしやすいまちづくりという三つの方針が示され、それぞれにおいて目指す目標が定められた。そこで、課題に対する課題解決への方針を私なりにそれぞれ整理すると、①中心市街地の集客性・商業のにぎわいの維持のための戦略的にぎわいの創出、②拠点となる地域資源をいかした中心市街地全体の回遊性の向上、③歴史と文化を継承し、市民生活の中心となるまちづくり、と考える。

 課題に関しては、中心市街地活性化の課題は計画期間中だけのものではなく、計画期間終了後も当然の課題としてまちづくりを進めなければならない。同時に、計画期間の後半での新型コロナ感染症は本計画実施にも多大な影響を与えた。

 以上を踏まえ、基本計画終了後の中心市街地の更なる活性化への一助になるよう、以下、質問する。

質問:①計画終了を迎えるにあたって、中心市街地活性化を振り返って欲しい。計画期間の後半での新型コロナ感染症の感染拡大の計画への影響。

②中心市街地における商店数、空き店舗数の計画期間中の推移。空き店舗数の推移への影響。

③「ミッテン府中」の開業による影響。

④東京競馬場の来場者を中心市街地へ誘導する仕掛け作りへの現状と取り組み。

⑤国史跡武蔵国府跡国司館地区の現状と取り組み。

⑥「一般社団法人まちづくり府中」の現状と取り組み。