令和4年第二回府中市議会定例会 佐藤新悟一般質問

令和4年6月9日(木)に行われた一般質問の通告分全文を掲載いたします。

・府中市の地域公共交通の今後について

「高齢者をはじめ誰もが移動しやすい利便性の高い都市の実現がもとめられています。 その実現のために、地域公共交通に関する施策は大変重要な課題であり、現在、本市においても策定が進められている「地域公共交通計画」においては、その実現のための方向性が示されるもの、と考ています。そこで、現在の府中市の地域公共交通への考え方について質問いたします。地域公共交通は市民の日常生活、社会生活において欠くことができないものであります。市民は地域公共交通を利用し地域間の交流を実現し、その交流は市民生活を安定的に向上させ地域経済の健全な発展に寄与するものです。更に、昨今の世界的な潮流である車中心の社会から、人間中心の社会への進展、脱炭素社会の実現、また、都市生活での自動運転技術の進歩や新たなモビリティーサービスの形成など、の観点から地域公共交通政策を実現していくことは大変重要な課題であると考られます。現在の府中市内の地域公共交通をみると、電車、路線バス、タクシー、さらに市内を走る「ちゅうバス」などが各所を結び、市民の日常生活、社会生活の安定的な発展、地域経済の健全な発展が図られているところです。特に、「ちゅうバス」は、市内の交通不便地域の解消を行うとともに、公共施設への接続、高齢者や障害者の社会参加の促進など、市民生活の利便を図ることを目的に、平成15年12月1日から運行が開始され、その目的を実現しながら、現在は市内を5路線7ルートで運行しており、年間約210万人の方の利用があるところです。令和3年3月には利用者累計が3,000万人を突破した、という充実であり、本市の地域公共交通の中心的な役割を担っています。今後も、「ちゅうバス」の府中市内の地域公共交通における役割は同様のものと考えられます。しかしながら一方で、ちゅうバスの運行に関しては様々な課題や要望があることも事実であります。そして、この課題を解決し、市民要望を実現していくことはこれからの市内の地域公共交通の向上にとって大変重要なことであると考えています。まず、ちゅうバスの運行に関する課題を洗い出し、新たな交通政策のために、高齢化の進展、運転免許の返納後の移動手段の確保、移動困難者の生活サポートの要請など、今後増加していく要望を実現し、持続可能な地域公共交通の形成が必要になってくるのではないか、と考えます。そこで、以下質問いたします。

1:誰もがより快適で容易に移動できる、生活に不可欠な交通の維持・確保に向けて、本市では どのように地域公共交通を考えていますか。

2:令和3年3月に市長の付属機関として設置された府中市地域公共交通協議会においての検討状況について、教えてください。その中、通告文中でも述べましたが、ちゅうバスの現在の課題は何か、教えてください。

3:ちゅうバスの乗降客のデータ管理を現在どのように行っているのか、教えてください。

4:地域公共交通の手段として電車、路線バス、タクシーなどを通告文で挙げたが、さらに活用が可能な手段はあるか。

以上、府中市の地域公共交通に関して、4点おたずねします。

 2件目の質問です。

 多摩川緊急治水対策プロジェクトについて

令和元年東日本台風以降、府中市では、風水害対策に関する市民への意識啓発、避難所運営の見直しなどに取り組み、また、多摩川浸水想定区域内では、自治会が中心となり、避難訓練や防災講座などが実施され、風水害への対策が高まっているものと捉えています。このような中、国土交通省では、令和元年東日本台風により、各地で甚大な被害が発生したことを踏まえ、多摩川流域の広範囲において、浸水被害の軽減に向けた対策を加速化させるための「多摩川緊急治水対策プロジェクト」を令和2年度から進めています。府中市内の流域においても、河道掘削(かどうくっさく)や堰改築(せきかいちく)、堤防整備などが令和6年度までに実施される工事内容に含まれており、この工事が着実に進むことで、多摩川浸水想定区域内に居住される市民の安心・安全な生活につながることを願っています。

そこで、以下質問いたします。

(1)多摩川緊急治水対策プロジェクトの主な工事内容と進捗状況について教えてほしい。

(2)多摩川緊急治水対策プロジェクトの進捗状況について、多摩川浸水想定区域内の住民に周知する機会が必要と思われるが、市の考えを聞かせていただきたい。